中国電信、中国移動、中国聯通及び中国広電の4事業者がこのほど、国内5Gネットワーク・ローミングの商用化の開始を共同で発表した。5Gネットワーク・ローミングとは、ユーザの契約する通信事業者が5G網をカバーしていないエリアで、別の事業者の5G網にアクセスし、5Gサービスを継続して利用できるようにするものである。このサービスを展開することで、ネットワークリソースの利用効率を効果的に高め、遠隔地域における5Gネットワークのカバレッジ水準とユーザの5Gサービス体験を高め、情報通信産業の高品質な発展を促進することができる。
2023年5月17日、通信事業者4社による新疆ウイグル自治区で世界初の5Gネットワーク・ローミングが試験的に開始され、1日あたりの利用者数が3万4,000、データ量が2,000GB、通話時間が200時間をそれぞれ上回り、既存ネットワークでの商用利用の可能性が効果的に検証された。工業・情報化部(MIIT)は、情報技術発展の恩恵をより多くの人々が享受できるよう、これまでの取組みを基盤とした5Gネットワーク・ローミングの商用化を開始し、関係機関にローミング需要の評価に基づく商用展開を指示し、サービスの品質の継続的な改善を図り、ローミングの効率性と安定性を確保していくことを求めた。
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