2024.04.15
【スペイン】国営投資ファンド、テレフォニカの株式3%を取得し、株主参加へ
国営投資ファンドSEPIは3月25日、通信大手テレフォニカの株式3%を取得し、同社の主要株主になったことを発表。テレフォニカの株式については、2022年9月にサウジアラビアの通信大手STCグループがテレフォニカの株式9.9%を取得しており、テレフォニカを電気通信、安全保障、防衛分野における戦略企業と位置付けているスペイン政府は、STCに対抗するため、2023年12月、SEPIを通じて同株式10%を取得することを決定、今回、この政府方針の一環でSEPIによる株式買付が実施された。SEPIの買付総額は6億9,800万EUR。SEPIは、主要企業の株式取得により公益性を確保することを目的に設立された政府の戦略ファンドであり、テレフォニカの主要株主となることで、同社の事業展開をサポートするとしている。