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ICTワールドニュース

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2023.09.15

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【EU】欧州委員会、欧州デジタル市場法が適用されるゲートキーパー6社を指定

欧州委員会は、9月6日、デジタル市場法(DMA)の適用を受けるゲートキーパーとしてアルファベット、アマゾン、アップル、バイトダンス、メタ及びマイクロソフトの6社を指定した。DMAでは、規制の対象となるコアプラットフォームサービスを提供しており、かつ、売上高要件、ユーザ数要件及び持続性要件を満たす企業がゲートキーパーとして指定される。今回指定されたコアプラットフォームサービスは、8分野(オンライン仲介サービス、オンライン検索エンジン、オンラインSNS、ビデオシェアリングネットワーキングサービス、番号独立型対人コミュニケーションサービス、OS、ウェブブラウザ、オンライン広告サービス)に該当する計22サービスとなっている。

なお、今回指定されたコアプラットフォームサービス以外に、マイクロソフトとアップルの2社は、それぞれマイクロソフトの「Bing」、「Edge」及び「マイクロソフト広告」とアップルの「iMessage」のサービスについて、DMAに規定される閾値を満たすもののゲートキーパーの資質であるゲートウェーには該当しないと主張しているため、欧州委員会は、指定の有無を決定するための市場調査を開始した。また、欧州委員会は、閾値を満たさないものの、アップルの「iPadOS」の指定の有無を検討するための市場調査も開始した。

加えて、「Gmail」、「Outlook.com」及び「Samsung Internet Browser」については、コアプラットフォームサービスとしての閾値を満たすものの、それぞれのサービス提供者であるアルファベット、マイクロソフト及びサムスンがゲートウェーに該当しないことを立証したとして、コアプラットフォームサービスには指定されず、従って、サムスンはゲートキーパーには指定されなかった。指定を受けた6社は、指定されたコアプラットフォームサービスについて、今後6か月以内にDMAの義務を遵守する体制を整える必要がある。