マイクロソフトが法人向けAIチャット「Bing Chat Enterprise」を発表した約6週間後の8月28日、オープンAIが対話型AI「ChatGPT」の法人向けサービスとなる「ChatGPT Enterprise」を発表した。マイクロソフトはオープンAIの最大の支援者であり、Bing Chat EnterpriseにもChatGPTを活用しているが、両社は今後、法人顧客を巡って直接競合することになる。
ChatGPT Enterpriseは、同社の最新言語モデル「GPT-4」をベースにしており、有料版ChatGPTに比べて最大2倍の速度で動作する。法人顧客のデータ保護に関する懸念に対応するため、顧客から得たデータを自社サービスのトレーニングや改善に使用することはしない。
また、翌29日には、グーグルも生成AIを活用して資料作成や文書要約等の業務を支援する法人向けサービス「Duet AI for Google Workspace」を発表した。こちらはマイクロソフトが今年3月に発表した「Office 365 Copilot」と競合する。Office 365 Copilotを意識した価格を設定したと見られ、大企業向けに1ユーザ当たり月額30ドルで提供する。中小企業向けの価格は未定である。
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