コロンビア特別区連邦地方裁判所のアミット・メータ裁判官は、8月3日、司法省と州のグループがグーグルを相手取って起こした反トラスト訴訟について、四つの訴えを却下して裁判の範囲を限定し、三つの訴えについては審理を進めることを認めた。同裁判官は、グーグルのウェブブラウザ独占契約やAndroid端末へのサービスのプリロードが同社の独占を違法に維持することにつながっているかどうかを評価することについては、裁判は正当化されるとした一方、検索結果で自社製品の表示順位を上げること等の行為で同社が法律に違反したと証明するには、「反競争的効果」の実証が必要だが、司法省等はこれを満たしていないとした。
この裁判は、1990年代に連邦政府がマイクロソフトを提訴して以来の大規模なテクノロジー企業に対する反トラスト訴訟であり、裁判の審理は9月12日から始まり、少なくとも10週間程度は続く見込みで、その過程でグーグルのビジネス手法のみならず、アップルやサムスンなどとの関係も精査の対象になると見込まれる。
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