四川省成都市はこのほど、「2023年成都市メタバースシーン構築作業計画」（以下、作業計画）を公布した。工業、消費、文化・観光、スマートシティなどの分野におけるメタバース関連の技術と製品の応用を中心に、都市型メタバースを概ね構築する。2023年末までに、メタバース産業規模1,000億元（約1兆9,947億円）の達成を目指す。「作業計画」では、2023年内に四つの主要分野における35の利用シーン構築プロジェクトを重点的に推進するとしている。景勝地、文化博物館、テーマパークなどの文化・観光スペースに焦点を当て、オフラインとオンラインのオープン・スペースを組み合わせた文化・観光メタバースを作り上げる。ビッグデータ、人工知能、工業インターネット、デジタルツインなどの次世代ITによる製造業のデジタル変革を推進し、工業デジタルツイン相互作用プラットフォームを構築し、工業メタバース・デジタル工場などの構築プロジェクトを推進する。ショッピング街やモールなどの消費空間を再構成し、音楽、映画・テレビ、文化・クリエイティブなどの文化・娯楽消費分野におけるモーションキャプチャ、高速レンダリング、バーチャル・シミュレーションなどの新技術の応用を強化し、オンラインとオフラインを組み合わせた消費メタバースを発展させる。都市型メタバースを試験的に実施し、工業団地へのメタバースの応用やスマート居住区へのデジタルツイン可視化の応用などの構築プロジェクトを推進する。
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