4月後半の尹錫悦大統領の国賓訪米期間中、韓国コンテンツ業界が米国でも大きな存在感を発揮した。まず、Netflixが韓国コンテンツに今後4年間で25億ドル（約3,351億円）を投資する方針が発表された。韓国映像コンテンツ産業への史上最大規模の投資誘致となる。今回の投資誘致で、韓国コンテンツがアジアを超えてさらに広範囲のグローバル市場に進出する大きなチャンスが見込まれる。投資誘致は、2月に大統領主宰で開催された第4回輸出戦略会議で発表されたグローバルOTTとの協力強化戦略の後続措置となる。投資誘致を契機に国内制作者がグローバルOTTと協力し、映像コンテンツ以外にも、ウェブトゥーン（ウェブ漫画）、ファッション、ビューティ等異業種産業全般の海外進出につながる同時協力モデルが創出される。また、今回の投資誘致が実行される場合、約6万8,000の雇用創出効果も期待される。
尹錫悦政権ではOTT等放送コンテンツ競争力強化に向けて政府支援を拡大している。文化体育観光部（部は省に相当）では今年、OTT特化コンテンツ制作支援に455億ウォン、放送映像コンテンツ後半作業支援に300億ウォンの計1,235億ウォン（約124億円）を投じ、来年はこれらの政府支援を策に拡大する方針としている。
さらに、文化体育観光部は尹錫悦大統領の訪米期間中、米国映画協会（MPA: Motion Picture Association）と共同でグローバル映像コンテンツリーダーシップフォーラムを開催し、両国映像コンテンツ分野の人的交流活性化、共同制作拡大、韓国コンテンツ産業投資協力戦略について議論した。フォーラムを契機に韓国コンテンツの米国等メジャー市場開拓に弾みをつけることが狙い。Disney、プラマウント、Netflix等は今年45編以上の韓国コンテンツ投資計画があり、韓国コンテンツ業界・創作者との協力強化の意向を表明している。また、韓国コンテンツ振興院・映画振興委員会はNetflixと韓国コンテンツ分野の人材育成等で協約を締結。これにより、韓国制作分野対象に教育や交流機会を提供していく計画。Netflixでは現場のニーズに合ったグローバル水準の教育課程を設計し、国内コンテンツ制作産業内の交流機会拡大等人材育成プログラムを後援する。
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