日韓関係悪化とともに両国政府間のICT分野協力も長らく途絶えていたが、3月の日韓首脳会談を受け、政府間交流活性化に向けた動きがさっそく開始された。3月23日に東京で科学技術情報通信部電波政策局長と総務省電波部長を代表とする第4回日韓電波局長会議が開催された。両国の電波局長会議は4年ぶりとなる。この日の会議では、6G候補周波数帯発掘研究等WRC23での共同対応、科学技術・デジタル関連日韓大臣・次官レベル協議体の年内推進、国際機構（ITUのSG5）国内電波分野専門家議長進出協力等について議論した。韓国側は8月に豪州で開催されるAGP23-6会議に提出する6G候補帯域発掘研究について日韓共同寄稿推進を提案し、日本側も前向き検討とされている。両国は日韓局長級会議の毎年開催で合意し、韓国側がホストとなる来年度会議のスケジュールや議題等は追って今後決定することになった。
さらに、チェ・ウヒョク科学技術情報通信部電波政策局長は竹内総務審議官との会議の席で、電波分野を超えた科学技術・デジタル分野での大臣・次官レベル協議体の年内開催を提案し、日本側は前向き検討とされている。大臣・次官レベル協議体会合の再開は2018年の中断から5年ぶりとなる。尹錫悦政権になってから急速に改善されつつある日韓関係と同時に、政府間のICT分野協力が今後さらに拡大することに期待したい。
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