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カナダのシャンパーニュ革新・科学・産業大臣は1月13日、カナダにおける量子技術の未来を形作り、数千の雇用創出を目的とする、同国の国家量子戦略を発表した。2021年度予算からの3億6,000万カナダドルの投資を背景に、カナダ政府は同戦略に基づき、量子研究におけるカナダの世界的リーダーシップを強化し、量子技術、企業、人材の成長を図るとしている。戦略発表に列席したウォータールー大学物理・天文学科教授のレイモンド・ラフラム博士、Photonic社創業者でサイモン・フレーザー大物理学科准教授のステファニー・シモンズ博士は、国家量子戦略の実施について、独立した立場から専門的助言を行う量子諮問委員会の共同議長に就任する。

国家量子戦略は、「コンピューティング・ハードウェア/ソフトウェア」、「通信」、「センサ」の三つの分野を中核とし、研究に1億4,100万カナダドル、人材育成に4,500万カナダドル、量子技術の商用化に1億6,900万カナダドルを投入する。戦略に基づく取り組みはすでに始まっており、「Natural Sciences and Engineering Research Council of Canada（NSERC）」は、補助金の形で1億3,790万カナダドルの投資を開始。非営利組織Mitacsは、量子科学・技術分野の人材育成・勧誘・維持に4,000万カナダドルを投入する予定。また、「National Research Council of Canada（NRC）」が管理する900万カナダドルの「Quantum Research and Development Initiative（QRDI）」プログラムの創設も始まっており、国内のイノベーティブな中小企業を支援する「Innovative Solutions Canada」プログラムには7年間で3,500万カナダドルが割り当てられている。