アップルは、7月20日、健康・フィットネス機能による消費者の取り込みと従来の医療システムへの関与という2本立てのデジタルヘルス市場戦略の概要を記したレポートを発表した。同社は、8年前からiPhoneで、医療記録保存システムといった健康機能を提供し始めているが、ヘルスケア市場に対するアプローチを包括的に示すものは、このレポートが初めてとなる。同社は、大規模な医療調査を実施するため、スタンフォード大学医学部などとの提携も開始している。ヘルスケア市場での同社の取組の中心となるのは、Apple Watchで、消費者をターゲットとしたアプローチの焦点は、ユーザが健康・医療情報を安全に保存できる場所を提供することと、Apple Watch等のツールで健康増進を促すことにあるとしている。また、今回のレポートは、医療研究者がアップルの端末を使って研究を行えるようにすること、患者がアップル端末で収集したデータを医療機関と共有できるようにすることについても概説している。
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