ICTワールドニュース

オーストラリア通信メディア庁（ACMA）は6月29日、「視聴者の求めるものーコンテンツ・セーフガードに対する視聴者の期待（What audiences want－Audience expectations for content safeguards）」と題するポジションペーパーを公表した。ACMAは同ペーパーにおいて、現在、放送事業差に課されている実施規則（code of practice）は放送コンテンツのみを対象とするものであり、オンラインコンテンツは、例え放送事業者が制作したものであっても規則の対象外となることを指摘。今後は、放送やオンラインプラットフォームといった配信方法に関わらず、コンテンツ規制を一元化し、視聴者を保護するべきと主張した。

ACMAによれば、国内のオンライン動画配信市場は急速に拡大しており2021年6月現在、成人の定額制オンライン動画配信の（週単位での）接触率は 58%と、地上テレビ放送の54%を上回っている。また、放送事業者が提供する見逃しタイムシフト配信やオンデマンド配信サービスの利用率は2019年6月の28%から37%へと増加している。