マイクロソフトは、5月24日、同社の「産業用メタバース」が川崎重工に採用されたことを発表した。この技術は、現実世界にデジタル画像を重ねて表示するマイクロソフトの「HoloLens」ヘッドセットを使って、生産、修理やサプライチェーン管理を支援するもので、川崎重工はロボットの製造にHoloLensを使用することを予定している。マイクロソフトの産業用メタバースは、クラウドコンピューティングをはじめとする多くの同社技術を活用。労働現場の「デジタルツイン」を作ることで、修理や新しい製造ラインの立ち上げなどを加速化できる。例えば、壊れた部品を修理するために修理工を工場に呼ぶ代わりに、HoloLensを使って、現場の作業員が、拡張現実から視覚的なヒントを得ながら修理プロセスの説明を受けることができる。
CNBCによれば、現在関心が高まるメタバースは、一般消費者が利用することを想定して語られることが多いが、実際にはビジネス面での利用が先行。マイクロソフトはすでに複合現実技術を企業に販売しており、開発者が独自のメタバース体験を作るためのツールも提供している。
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