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ICTワールドニュース

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2022.01.14

  • ICTワールドニュース

【中国】デジタル人民元アプリ(パイロット版)がダウンロード開始

デジタル人民元アプリ(パイロット版)は2022年1月4日より、アンドロイドとアップルのアプリストアからダウンロード開始した。現在、デジタル人民元は研究開発過程における通常のテスト段階にあり、運営機関がパイロット地区とパイロットシーンに展開するホワイトリストのユーザはデジタル人民元アプリに登録することができる。同アプリ上の「プライバシーポリシー」欄によると、デジタル人民元アプリは、ユーザがデジタル人民元ウォレットを開設し、デジタル人民元ウォレットサービスを提供する運営機関(工商銀行、農業銀行、中国銀行、建設銀行、交通銀行、郵貯銀行、招商銀行、微衆銀行、ネット商銀行を含む)が共同で構築するモバイルアプリであるとしている。2021年7月16日、人民銀行が発表した「中国デジタル人民元の研究開発の進展」白書によると、デジタル人民元は人民銀行が発行する法定通貨で、主に現金類の支払い証明書(M0)に位置づけられ、実物の人民元と長期的に併存し、主に国内の小売支払い需要を満たすために使用される。

2021年6月末時点で、デジタル人民元のパイロット利用シーンは132万件を超え、生活費の支払い、飲食サービス、交通・行楽、ショッピング・消費、政務サービスなどの分野をカバーしている。個人の財布は2,087万余り、公的な財布は351万余り開設され、取引件数は7,075万余り、取引金額は約345億元(約6,290億円)となっている。2020年10月までに、デジタル人民元は上海、海南、長沙、西安、青島、大連の六つのパイロット地区が追加された。これまでの深セン、蘇州、雄安新区、成都の4地域及び北京冬季五輪会場などと合わせると、デジタル人民元の試パイロット地区はすでに「10+1」となった。

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