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ICTワールドニュース

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2021.11.22

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  • 英国

【英国】BT、英サフォークのBTラボに5,000平方フィート超のロボット研究施設開設

BTは、11月7日、英サフォークのBTラボに5,000平方フィートを超えるロボット研究施設を開設したことを発表した。英国初の通信事業者専用の土木ロボット試験施設となる、同施設は、英国を通信や土木分野におけるロボット開発の新時代の最善線に置くことを目的とし、必要不可能なインフラを迅速に展開するための革新的なロボットソリューションを開発する上で重要な役割を果たす場となる。BTが大学やロボット関連の新興企業と協力して、困難な土木作業に対するロボットソリューションを開発できるように設計されており、これには、道路や舗装を掘ることによるコストや遅延を発生させることなく、詰まったダクトの除去、崩壊したダクトの修復、新しいファイバーネットワークインフラの設置などの問題への対処が含まれる。

また、同施設は、研究チームが様々なテストゾーンでロボット工学の最新のイノベーションを試すことができるユニークな屋内施設となり、テストするための三つの異なるタイプの環境を再現している。

一つ目のタイプは、国内のダクトやファイバーの敷設に困難をもたらす地形を再現するための、さまざまな種類の土や骨材を入れることができるテストベッド。これらの環境では、圧縮、水分、石の含有量をすべて制御でき、ダクトや地中直送ファイバーの通路を掘るロボットの能力をテストできるようになっている。

二つ目のタイプは、施設内にパイプスタンドを設置し、特別に制作した透明なBTダクトを使用してダクトを設置することで、ダクトが崩壊したり、シルトが水石して詰まったりするシナリオを再現することができる。

三つ目のタイプは、高さのある電信柱が用意され、プラットフォームにアクセスしてさまざまなポールトップフィクスチャを取り付けることができる。これにより、ツールや機器、ケーブルをポールの最上部まで持ち上げるロボットをテストする機会が得られる。

現在、哺乳類や昆虫の掘る力や穴を掘る力にヒントを得た新しいロボットの移動、掘削技術は、宇宙開発や医療分野で開発された最新技術と相まって、トレンチレスでのインフラ整備に大きな期待が寄せられている。磁力、クライミング、ケーブルトラバースのロボット技術も成熟してきており、無線タワーや架空ケーブルのポールでの実証実験が可能になっている。BTは、英国は土木技術革新をリードしており、活発な大学のエコシステムと、羨望の的となっているロボットの新興企業があることから、これらのプレーヤーを専用の施設に集め、英国を通信土木ロボット工学の世界的リーダーにするためのソリューションを開発していくとした。

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