フェイスブックは、10月17日、「メタバース」を構築するために、今後5年間で高い技能を持つ人材1万人を欧州で採用する計画を発表した。同社が推進する「メタバース」は、拡張現実(AR)/仮想現実(VR)技術を使い、オンラインで人々をつなぐという新しいコンピューティング・プラットフォームの概念で、利用者はアバターとして存在する仮想空間で他の利用者と会議を行ったり、仮想通貨を使って仮想空間内の土地や衣服、その他のデジタル資産を購入したりすることが可能になるという。フェイスブックは、メタバース実現に向けて必要な高い専門技術を持つエンジニアを確保することはフェイスブックにとって最も差し迫った優先事項の一つとしている。
フェイスブックは、メタバースは1社が所有・運営するものではないとしており、エピックゲームズなど複数の企業がその実現を目指しているが、フェイスブックをはじめとする少数の大手テクノロジー企業がメタバースを寡占し、そこから収集されるデータを使って利益を得るようになるのではないかと懸念する声も出ている。
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