内閣府は、10月13日、政府のオンラインサービスをアプリで簡単に利用できるようにする計画を発表した。新しいアプリは、複数にわたる政府の「GOV.UK」オンラインサービスに、より簡単にアクセスできるようになり、将来的には、学校給食の無料提供、障がい者の家族への支援、運転免許証の情報変更などのサービスを受けるために、一般の人が複数のユーザ名やパスワードを覚える必要をなくす。
現在、GOV.UKの様々なサービスにアクセスするためには、191種類のアカウントの設定があり、44種類のサインイン方法が存在する。これは、人々がスマートフォンで様々なサービスにログインしてアクセスすることを期待している民間企業とは対照的である。同アプリは、データセキュリティを中心に開発され、ユーザが自分のデータを確実に管理できるよう、強固なデータ保護原則が設けられる。また、政府デジタルサービス(GDS)は、可能な限り多くのサービスが利用できるように、すべての政府省庁に働きかけているとした。同アプリの利用は任意であり、希望者は別の方法でも行政サービスを利用することができる。さらに、政府内の大臣や役人に助言を与え、デジタル変革を加速させるために設立された、新しいデジタル諮問委員会のメンバーも発表された。取締役会のメンバーには、E.ON、ロイズ銀行グループ、HSBCなどの業界リーダーを含む。
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