韓国では今年から新たにローカル5Gにあたる5G特化網制度が導入され、通信以外の様々な業種の参入促進を図る。年内の28GHz/4.7GHz帯周波数割り当てに向けて9月7日に制度に関心のある企業や一般への情報提供を目的とした制度説明会と懇談会が開催された。同時に、ローカル5G制度活用を希望する非通信企業を支援するための5G特化網支援センターがこの日、開設された。支援センターは政府系機関KCAの傘下組織として世宗市で運営。ここで、通信業界以外のローカル5G制度を活用したい企業が必要なコンサルティング等の支援を受けられる。ローカル5G網構築を希望する企業・機関が支援センターを通じて周波数申請からネットワーク構築までの案内と支援を受けられる。
この日の懇談会にはローカル5G参入を検討するNaverLabs、韓国電力、機器メーカーのHFRが参加。NaverLabsは自律走行ロボット、韓国電力は発電所・変電所等の固定網の置き換えでローカル5Gを活用する見通し。懇談会では周波数常時供給体系、周波数審査条件簡素化、ローカル5GへのeSIM導入、民間協議体立ち上げの必要性といったローカル5G制度導入に伴う諸課題を提示し意見交換をしている。ちなみに、韓国では現在eSIM導入は進んでいない。懇談会で業界の問題提起を受け、科学技術情報通信部第2次官はローカル5GへのeSIM導入は年内の解決を図ると発言している。
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