デジタル・文化・メディア・スポーツ省（DCMS）は、7月20日、デジタル市場の競争を推進するための提案を発表した。この提案は、新しいデジタル市場の親競争体制を導入することで、英国のテック部門を支援し、消費者を保護することを目的としている。具体的には、競争・市場庁（CMA）の中にあるデジタル市場ユニット（The Digital Markets Unit：DMU）に戦略的市場地位（SMS）を持つテック企業を指定する権限を与える。
指定されたテック企業は、競合者や消費者との関係で許容される行動を定める新しいルール（行動規範）に従うことが求められる。また、DMUには、テックジャイアントによる決定を停止したり、ブロックしたり覆す権限、DMUが定める行動規範の重大な違反には売上の最大10％の罰金を科す権限も与える。この他、政府としては、CMAにSMSを持つ企業が関与する有害な合併を審査したり介入したりするためのより強い権限を付与することも検討している。英国政府としては、今後、公開諮問を実施し、DMUに新しい権限を付与するための法案を準備する予定としている。
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