デジタル・文化・メディア・スポーツ省(DCMS)は、6月24日、スマートRANオープンネットワーク相互運用性センター(Smart RAN Open Network Interoperability Centre:SONIC)を開設したことを発表した。ロンドンとブライトンに拠点を置くSONICラボは、5G無線機器のコンポーネントを供給するために、既存及び新興のサプライヤーが協力して相互運用可能なソリューションを実証するためのテスト施設となる。
政府が100万ポンド(約1億5,380万円)を支援する同ラボは、政府の5G多様化戦略の主要な柱である「オープンRAN」テクノロジーの採用を加速させること、革新的なベンダーが英国の通信サプライチェーンに参入し、パブリックネットワークの革新を推進することを奨励することを目的とする。同ラボは、英国の大学や企業と共同でデジタル技術を応用研究、実用化に結び付ける目的で設立された「デジタルカタパルト」及びOfcomによって共同運営される。また、SONICラボに参加する最初のソリューションプロバイダーには、米Mavenir、米Radisys、ベルギーAccelleran、スウェーデンEffnet、アイルランドBenetel、米Phluido等を含み、通信ネットワークへの新しいオープンアプローチを模索する。
なお、DCMSはSONICラボの立ち上げと同時に、DCMSが英国の5G及び将来のワイヤレスネットワークの長期戦略を策定することも明らかにした。その一環として、政府はこれらの技術の開発の中心となる周波数の役割を検討し、英国の経済と社会により良い復興を実現する上でワイヤレスインフラが不可欠な役割を果たすことを政府がどのように確保し続けるかを定める。
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