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ICTワールドニュース

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2021.05.13

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【中国】国家知識産権局、「6G通信技術の特許発展状況の報告書」を発表

日本の特許庁に相当する中国の国家知識産権局は4月25日、「6G通信技術の特許発展状況の報告書」を発表した。報告書によれば、6G通信技術分野において、世界全体での特許出願数は3万8,000項を超え、そのうち中国の特許出願は35%(1万3,000項余り)占め、世界トップの地位となった。

報告はさらに、テラヘルツ技術、空・宇宙・海・地上の統合技術、決定論的ネットワーク(Detnet)技術、AIに基づくエアインタフェース技術など、6G通信の四つの基幹技術の発展状況に着目して分析を行った。テラヘルツ技術について、テラヘルツ技術に関する世界全体の特許出願総数は計7,737項となり、そのうち中国からのテラヘルツ技術に関する特許出願は世界トップ(3,118項、およそ3,634件)で、世界全体の特許出願総数の40%を占めている。空・宇宙・海・地上の統合技術について、6G通信の主な発展の方向性として、地上通信ネットワーク、衛星通信ネットワーク、および深海・遠洋ネットワーク構築の融合による空・宇宙・海・地上を統合させたグローバル接続を実現することである。なかでも衛星通信技術分野において、世界全体での特許出願総数は計2万5,509項であり、そのうち中国からの特許出願は31%を占める9,159件となり、世界トップの地位を占めている。決定論的ネットワーク(Detnet)技術について、信頼性が高く、遅延が少ない決定論的ネットワーク(Detnet)は、6G時代に整備され幅広く適用されるであろう。決定論的ネットワーク(Detnet)分野において、世界全体での特許出願総数は計1,034項となり、そのうち米国からの特許出願は世界トップで(573項)、中国からの特許出願は232項(およそ387件)にとどまり、世界全体の特許出願総数の23%を占めている。AIに基づくエアインタフェーステクノロジーについて、通信の物理層において無線伝送をAIによるディープラーニングと結びつけることが6Gの今後の流れとなるであろう。現在、世界全体での特許出願総数は566項であり、そのうち中国からの特許出願の割合は75%に達し、世界トップとなっている。

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