[HTML]
H1

ICTワールドニュース

コンテンツ

研究員が日々収集・作成する情報の中から、現在日本での関心度が高いと考えられる、米・欧・アジアをはじめとした世界の主要なICT関連ニュースをセレクトして定期的にホームページに掲載していきます。

お知らせカテゴリー表示
国名等選択
お知らせ年度表示
掲載年選択
お知らせ表示

2021.03.02

  • ICTワールドニュース
  • 英国

【英国】ビジネス・エネルギー・産業戦略省、製造業者のデジタル化支援に800万ポンド拠出

ビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)は、2月18日、製造業者のデジタル化を支援するために800万ポンド(約11億8,000万円)を拠出することを発表した。政府の「Made Smarter Adoption」プログラムの一部である同資金は、デジタルテクノロジーの採用において、北西部、北東部、ヨークシャー、ハンバー及びウエスト・ミッドランズ地域全体で最大1,000の中小企業の近代化、デジタル化及び新規雇用創出を支援する。2019年1月に北西部で開始された同プログラムのパイロット版では、500以上の企業に対し支援を提供してきた。今回発表された800万ポンドは同プログラムの追加資金となり、北西部の支援を継続しながら、今後数か月以内にイングランドの他の地域の中小企業に対し提供される。同プログラムは、ロボット工学や自動化、3D造形、IoTなどの産業用のデジタルテクノロジーの採用をサポートすることで、製造業者が生産性を高め、高スキルの高給の仕事を生み出し、CO2排出量を削減できるようにすることで、地域のレベルアップを支援することが目的となっている。同プログラムには、無料の公平で専門的なアドバイス、デジタルインターンシップ、専門的なリーダーシップと管理トレーニングへのアクセス、デジタル変革プロジェクトへのマッチング資金提供が含まれる。

Made Smarter Adoptionプログラムを通じて、デジタル化を推進した成功企業の例は以下のとおり。
*ベリーを拠点とするブラックプディングカンパニー(ブラックプディングは英国の伝統的料理。血入りのソーセージ)は、自動化とデジタルツールを使用して製品の品質を高め、廃棄物を大幅に削減することで、世界初となるスマートブラックプディング工場を構築。
*プレストンを拠点とする栄養補助食品メーカーのNutree Life社は、最先端の自動化技術を採用して、効率を向上させながら、より高速で正確な生産を可能にした。これにより、企業は増大する需要に対応し、従業員を2倍にした。
*ウィラル拠点のParity Medical社は、専門医療技術の仮想ショールームを開発することで、営業チームの移動を年間3万マイル短縮し、デモンストレーションプロセスをこれまで2日だったところを、僅か1時間に短縮した。
なお、政府は、さらに製造業者向けの新しいデジタルソリューションの革新を推進するために、Manufacturing Made Smarter Challengeを通じて1億4,700万ポンド(約216億円)を投資している。

英国・政策に関する詳しい情報はこちらへ