バイデン政権は2月8日、トランプ前政権がカリフォルニア州のネット中立法に対して起こした訴訟を取り下げた。民主党のアンナ・エシュー下院議員らはバイデン政権に対し当該訴訟の取り下げを求めており、ジェシカ・ローゼンウォーセルFCC委員長代行もこの決定を歓迎した。カリフォルニア州議会は、トランプ政権下のFCCがオバマ政権時代に制定されたネット中立性規則を廃止したことを受け、通信速度の制限などを禁止する独自の州法を制定したが、トランプ前政権はこのカリフォルニア州法が連邦政府の進めるインターネットの規制緩和方針に反しており、違法かつ反消費者的と主張し、2018年にブラウン州知事(当時)が法案に署名した直後、提訴していた。なお、カリフォルニア州のネット中立法に対しては、電気通信業界団体も訴訟を起こしており、この裁判では2月後半に仮差し止めの審問が予定されている。
米国・政策に関する詳しい情報はこちらへ