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ICTワールドニュース

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2021.02.22

  • ICTワールドニュース
  • 英国

【英国】NHSのCOVID-19接触追跡アプリが170万人超のユーザーに自己隔離を促す

保健・公的介護省は、2月9日、国民保健サービス(NHS)のCOVID-19接触追跡アプリが提供開始以来、170万人を超えるユーザーに自己隔離を促したことを発表した。同アプリは、現在2,163万回ダウンロードされており、これはスマートフォンを使用している16歳以上の対象人口の56%に相当する。また、同アプリは、2020年にアップルのApp Storeで2番目に多くダウンロードされた無料のiPhoneアプリであった。

アランチューリング研究所とオックスフォード大学の科学者が実施した調査によると、アプリユーザーが1%増えるごとに、人口のCOVID-19の症例数は2.3%減少するという。また、同チームによるアプリの疫学的影響に関する調査でも、アプリの使用と症例数の減少との因果関係が指摘されており、NHSのCOVID-19アプリが提供開始以降、60万件の症例を防いだことが分析で示され、アプリがCOVID-19の感染の連鎖を断ち切るのに役立っていることが明らかになった。

同アプリは、ウイルスに感染するリスクがあることを一般の人々に通知する最速の方法であるとし、ユーザーの1人が陽性と判断された結果をアプリに入力してから、15分以内に近くにいた他のユーザーに隔離するように警告を出す。アプリの接触追跡は、Bluetooth low energy技術を使用して他のアプリユーザーの近くで費やした時間及び距離をログに記録することで機能する。

現時点で、イングランド及びウェールズ全体で310万を超える検査結果がアプリに入力され、そのうち825,388件数が陽性であった。一方、QRチェックイン機能は、提供開始以降、1億300万回以上使用され、合計253の場所が「危険にさらされている」と特定された。特定された場所にチェックインしたアプリユーザーは警告と通知アラートを受け取った。同アラートは、発生が特定された場合にのみ送信され、自己隔離するための指示と同じものではない。なお、同アプリは現在スコットランド、北アイルランド、ジャージー島、ジブラルタルの接触追跡アプリと互換性を持つ。

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