米連邦通信委員会(FCC)は、1月21日、ジョー・バイデン大統領が前日FCC委員長から退任したアジト・パイ氏に代わり、FCC委員長代行にジェシカ・ローゼンウォーセルFCC委員を任命したと発表。ローゼンウォーセル氏は、これまで8年間FCCの民主党委員を務めており、ネット中立性を熱心に支持し、ブロードバンドの普及に力を入れるように働きかけてきた。
一方、連邦取引委員会(FTC)も同日、退任したジョセフ・シモンズ氏に代わり、レベッカ・ケリー・スローターFTC委員が委員長代行に任命されたと発表。スローター委員は、2018年以降FTCの民主党委員を務めており、FTCがテック企業に対する引き締めを強める中、委員長代行の職に就くこととなった。
Washington Postは、両者の任命は、デジタル関連の政策を実行し、トランプ前大統領による規制緩和の取り組みを巻き戻すための政治的シフトを反映しているとする一方、FCC、FTCともに、共和党と民主党の委員が2名ずつとなるため、民主党政権の野心的な計画は、新たな委員が就任するまでは行き詰まる可能性があると指摘している。
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