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ICTワールドニュース

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研究員が日々収集・作成する情報の中から、現在日本での関心度が高いと考えられる、米・欧・アジアをはじめとした世界の主要なICT関連ニュースをセレクトして定期的にホームページに掲載していきます。

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2020.12.22

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【EU】ノキア、EUの6Gプロジェクト「Hexa-X」の主導役に

フィンランド機器メーカー大手ノキアは12月7日、EUの6Gフラグシップ・イニシアチブ「Hexa-X」の指導役に同社が任命されたことを発表した。「Hexa-X」はEUの研究及びイノベーションプログラム「Horizon2020」が資金を拠出し、優れた6Gのユースケース及び基礎技術の開発、6G向け新アーキテクチャの定義などの研究を促進し、6G時代における欧州のリーダーシップ発揮を目的とした、産業エコシステムを横断する初の正式なプロジェクトである。同プロジェクトは2021年1月から2年間半にわたり実施され、エリクソン、テレフォニカ、Orangeなどの主要通信事業者や複数の大学などが参加する。傘下のノキアベル研究所は、これらの企業や大学と共同で取り組む、6G実現へ向けた研究課題として以下の6項目を挙げている。

*AIと機械学習技術などインテリジェンス間の連携
*複数のリソースを集約した「ネットワークのネットワーク」による大規模な異種デジタルエコシステムの構築
*世界のICTエネルギー消費削減による持続可能性
*遠隔地を接続するための世界的サービス・カバレッジ
*データ通信量、遅延性、容量、ローカライズ及びセンシング機能における「エクストリームな体験」
*機密性、整合性、およびレジリエンスを保証する「信頼性」

ノキアは、同プロジェクトにおいて6G合同研究およびプレ標準化プロセスを主導し、一方、ノキアベル研究所が6Gの構成基礎技術を担当する。2030年までの6Gシステムの商用化を目指している同社は、Hexa-X以外の欧州や北米の6G研究イニシアチブにも積極的に参加しているという。