デジタル・文化・メディア・スポーツ省(DCMS)は、11月30日、「5Gサプライチェーン多様化戦略」を公表した。これは、同日にDCMSが発表した、ハイリスク・ベンダーを電気通信ネットワークから除去する政府のロードマップの一部である。概要は以下のとおり。
*テレコムサプライチェーンに対する長期的ビジョン:ネットワーク構築のために、より多くの選択肢と高い柔軟性を持たせるため、ネットワークサプライチェーンを細分化
*英国政府の三つのアプローチ:①既存サプライヤーの支援、②新しいサプライヤーの英国市場への誘致、③オープン・インターフェース・ソリューションの加速化
*政府は、多様化のプロセスを開始するために、「スマートRANオープンネットワーク相互運用性センター」(SONIC)を設立する。同センターは、既存及び新興のサプライヤーが協力して相互運用可能なソリューションをテスト及び実証するためのプラットフォームとなる。
*これと並行して、英国市場で機器をテストするために、オープンRAN機器の主要サプライヤーの一つである日本のNECと「NEC NeutrOPEN」トライアルを開始する。同トライアルは、無線アクセスネットワークおける最新のイノベーションを紹介するものとなり、様々な導入環境に「ニュートラルホスト」のオープンRANソリューションを実装し、そのパフォーマンスを実証する。
*今後の動き:長期的ビジョンの達成に向けた第一歩として、政府は2億5,000万ポンド(約347億円)の拠出を約束している。戦略の実施は、産業界と学界の専門家で構成される「テレコム多様化タスクフォース」が主導する。まず、タスクフォースは、戦略における上記三つの分野の方策を設計・策定する。
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