世界に先駆けPS-LTE方式で構築された災害安全通信網の全国利用が2021年3月から世界に先駆けて開始される。2014年の旅客船セウォル号沈没事故を契機に当時の朴槿恵政権が構築を決定。これまでは救助機関ごとに別々のVHFとUHF、TRSとバラバラの規格の緊急ネットワークを利用しており、これがセウォル号救助の初動の遅れの一因にもなった。総額1兆5,000億ウォンの予算を投入し、2018年から本格構築を開始した災害安全通信網は2020年9月に第二段階事業の構築を終え、現在、最終局面の第三段階の首都圏構築事業を進めているところ。ネットワーク構築は通信キャリア、KTとSKテレコム率いる二つのコンソーシアムが進めている。
*第一段階:大田、世宗、江原、忠清地域で警察が利用中
*第二段階:南部圏にネットワーク拡大
*第三段階:首都圏にネットワーク構築で全国整備完了
ソウル、大邱、済州の3か所に運用センターを構築し、一つのセンターの運用が中断された場合のリスク分散を図る。また、海上網、鉄道網とは周波数共用で干渉を防止し、通話エリアを拡大した。
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