移動通信大手ベライゾンは10月19日、法人顧客へのプライベート5Gネットワーク提供能力を向上するため、マイクロソフトとノキアとそれぞれ提携したことを発表した。マイクロソフトは先月末より通信事業者向け新サービスを提供開始。今回の提携では、マイクロソフトのクラウドコンピューティング・サービス「Azure」が、ベライゾンの5Gネットワーク上で工場の機械から送られるデータを処理し、AIを使って業務のオートメーション化を行う。その最初の顧客となる米国物流会社のアイス・モビリティは、従業員の製品梱包作業を追跡監視するためにプライベート5Gネットワークを使う予定である。ノキアとは、ベライゾンが自社ネットワークを持たない欧州やアジア太平洋地域で、製造業や物流会社向けにプライベート・ネットワークを構築するためのプライベート5Gプラットフォームを立ち上げた。ベライゾンは5G新規事業開拓に積極的に取り組んでおり、同プラットフォームがこれを後押しする。ロイターによれば、ベライゾンは2021年にプライベート5Gを展開し、2022年から収益を上げる初期段階になると見ている。
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