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ICTワールドニュース

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2020.09.25

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  • 英国

【英国】保健・公的介護省、NHSのCOVID-19接触追跡アプリを、イングランド及びウェールズで9月24日に提供開始

保健・公的介護省は、9月11日、NHSのCOVID-19接触追跡アプリを、イングランド及びウェールズで9月24日に提供開始することを発表した。グーグル社・アップル社等と共同開発された同アプリは、全国展開を前にワイト島、ロンドン東部のニューアム、NHSのボランティアレスポンダー内で試験的に導入されていた。試験の結果、接触追跡アプリを従来の連絡先追跡と併用すると非常に効果的であるとされた。

同アプリでは、アプリを使用するユーザ同士の過ごした時間と距離のデータが記録され、ユーザの1人にCOVID-19の症状が出た場合、接触したユーザに警告メッセージが送信される。また、同アプリはCOVID-19に対する個人的リスク及び公的リスクを軽減するのに役立つ拡張機能として、郵便番号地区のリスクレベルを知らせる警告機能、COVID-19で陽性反応を示した人と接触した可能性のある場所を最近訪れたユーザに警告するQRチェックイン機能、症状チェッカー、検査予約等の機能を備える。特に、QRチェックイン機能については詳しい説明がなされ、パブ、レストラン、美容院、映画館等は、NHSのQRコードが掲載されたポスター(政府のウェブサイトから入手できる)を入り口に表示し、NHS COVID-19アプリをダウンロードした顧客がスマートフォンを使用してチェックインすることが促される。具体的には、顧客がレストラン、美容院等に入り、公式のQRコードのポスターをスキャンすると、その場所の情報がユーザの電話に記録される。この情報は、ユーザの電話に21日間保存され、その間にCOVID-19の発生がその場所で確認された場合、その場所のIDがすべての端末に送信される。

端末は、ユーザがその場所にいたかどうかを確認し、アプリが一致を確認した場合、ユーザはリスクのレベルに基づいて何をすべきかについてのアドバイスを含む警告を受け取る仕組みとなっている。また、すでに独自のQRシステムを使用している企業はNHSのCOVID-19アプリのQRコードに切り替えることが勧められた。ただし、アプリを所持していない人の連絡先の詳細を収集するために、別のチェックイン方法(手書きの登録など)も引き続き維持する必要があるとした。政府は大学、病院、レジャー施設、市民センター、図書館といった人々が15分以上集まり、密集する可能性が高い共同エリアに公式ポスターを表示することを促した。

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