通信庁（Ofcom）は、8月20日、700MHz周波数帯のクリアランスが完了したことを発表した。Ofcomは、モバイルサービスに今後割り当てることが予定されている700MHz帯（694MHz～790MHz）について、現在同周波数帯を利用している地上デジタルテレビ放送事業者が他の周波数帯に移行するプロセスである同クリアランスを2017年から開始している。Ofcomは、10年前と比較して携帯電話の使用はビデオ視聴、ゲーム、買い物をする等、多様化しており、電波を介して携帯電話との間でデータを伝送するためにより多くの周波数帯を解放する必要があることから、700MHz帯が必要となったと説明した。また、Ofcomはクリアランスには多くの組織が関わったおかげで作業が予定通りに、予算内で完了したと伝えている。デジタル・文化・メディア・スポーツ省（DCMS）は、視聴者サポートスキームへの資金提供、PMSE（劇場中継や音楽、スポーツイベントの音声サービス）ユーザへの資金提供など、作業に係る予算を提供。英通信インフラ・メディアサービス事業者のアルキバ社は、テレビ送信機の周波数を変更するために必要なエンジニアリングを提供し、テレビ放送局、Digital UK（注：BBC、ITV、チャンネル4及びアルキバ社が所有する英国企業で、Freeviewをサポート）、Freeview、電波干渉対策組織であるDMSLは、視聴者のサポートを提供した。クリアランスが完了したことから、700MHz帯はオークションにかけられ、4Gや5Gなどのモバイルブロードバンドサービスに開放される。
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