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ICTワールドニュース

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2020.08.04

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  • 英国

【英国】ボーダフォン、政府によるファーウェイ社の5G機器排除が顧客に与える影響について説明

ボーダフォンは、7月17日、5Gネットワークにおけるファーウェイ社の機器を2027年までに排除するという英国政府の新たな方針に関して、顧客に与える影響を説明した。説明の主なポイントは以下のとおり。

*今後7年間で、ファーウェイ社の5G機器を他のサプライヤーの機器に徐々に置き換えていくということであり、5Gサービスが終了するわけではない。
*政府も認めたように、この新しい方針により、現在5G提供が開始されていない地域は、提供開始が遅れる場合もある。ボーダフォンは、可能な限り、遅延を最小限に抑えるように努める。
*政府によるこの新しい方針は、ネットワークにのみ影響することで、ファーウェイ社の携帯電話やその他の端末には適用されないことを理解することが大事である。したがって、ファーウェイ社の携帯電話及び端末を使用している顧客は、以前と同じように使用することができる。
*ボーダフォンは、サービスの中断を最小限に抑えるように移行作業を行うが、交換用機器の設置中は、サービスが一時的に中断することがある。各地域で予定されているエンジニアリング作業に関するアラートを受け取るには、同社の「Network Status Tracker」にアクセスしてほしい。
*自宅のブロードバンド・サービスにおける影響については、現時点では、必ず影響があるとは言えない。現在政府は、ファーウェイ社の代替案についてフルファイバー提供事業者と協議を開始している。協議結果が分かり次第、お知らせする。
*ボーダフォンは、政府の決定がファーウェイ社の携帯電話やその他の端末に影響を与えないことから、これらを引き続き販売する。ファーウェイ社の携帯電話を購入するかしないかは、顧客の選択となる。しかし、2019年の米国のファーウェイ社の制裁によるグーグル社のスマートフォン向けソフトウェアが利用できなくなるという事実は、ファーウェイ携帯端末がおそらく一部の顧客にとって魅力の少ないオプションになっているといえる。
*ボーダフォンは、他の英国の携帯事業者とは異なり、コアネットワークにはファーウェイ機器を使用していない。コアネットワークは、請求、顧客の位置情報、詐欺防止などのアクティビティを処理するというネットワークで最も繊細な部分となる。ボーダフォンが使用するファーウェイ機器は、ほとんどが基地局(マストとアンテナ)にあり、それらとコアネットワークとの間には、セキュリティと暗号化の複数のレイヤーがある。
*上記の回答は、個人顧客のみでなく、ビジネス顧客にも等しく当てはまる。ボーダフォンは、5G導入に引き続き取り組み、ネットワークにこれらの変更を加える間は、サービスの中断を最小限に抑えるために全力を尽くす。

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