インフラベンダ世界大手エリクソンは7月10日、空港運営会社ADPグループおよび企業向けデジタルサービス子会社Hub One、そしてエールフランス航空から、パリ地域の3空港、シャルルドゴール国際空港、オルリー空港、ル・ブールジェ空港をカバーするプライベートモバイル網構築事業を受注したことを発表した。エリクソンはこのスマート・エアポート・プロジェクトに関して実験段階から参加してきた。様々な規模と産業分野の企業約1,000社が集結するパリ地域の3空港で、毎日勤務する12万人以上のための業務用エコシステムを同4G/5Gネットワークは支えることとなる。
ADPグループとエールフランスに代わって同ネットワークの運用管理を担当するのはHub Oneで、エリクソンは、フランスの国家情報システムセキュリテイ庁(ANSSI)による新たなセキュリティ要件を満たすための技術をHub Oneに提供する。空港の屋外スペースでの5Gモバイル網の運用は2020年末から開始し、公共スペースおよびスタッフ専用エリアなどの屋内スペースについては2021年末から利用可能になるという。ちなみに2019年、1億800万人以上の乗客がパリ地域の空港を利用し、また220万トン以上の荷物や郵便物がシャルルドゴール国際空港およびオルリー空港で取り扱われている。
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