全国CATV統合指導グループ事務室は6月5日に会議を開き、中国広電株式会社を設立すると明らかにした。6月30日までに各省・市・自治区が発起人を確定し、12月30日までに発起人による株式会社への資本注入を完了させ、各地で独自運営されているCATV網の統合を実現するとした。 中国の放送は中央・省・市・県四つの行政レベル別で運営され、近年、三大通信事業者によるIPTV、OTTなどのサービスの導入もあり、CATV加入世帯数は減少傾向にある。2020年に「全国一網」(全国のCATV網の統合)を実現する目標が掲げられるなか、2020年2月に共産党中央宣伝部が「全国CATV統合発展方案」を公布し、統合に向けての政策根拠を示した。また、中国広電による700 MHz帯を用いた5G網の建設が進められていることもあり、今後、新設会社が「統一建設、統一管理、統一規格、統一ブランド」の理念のもと、「全国一網」と5 Gの融合発展を実現し、テレビの大画面とスマホの小画面のインタラクション、固定とモバイルの融合、衛星と地上網の連携を推進し、新しいサービスを開拓していくとしている。
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