O2は、5月7日、欧州最大のケーブルテレビ事業者であるリバティグローバルとテレフォニカ（O2はスペインの大手通信事業者テレフォニカの傘下）が、英国通信事業を統合し、50対50のジョイントベンチャーを設立することに合意したと発表した。バージンメディア（バージンメディアはリバティグローバルのブランド）とO2の組合せは、4,600万の動画・ブロードバンド・モバイル顧客を抱え、110億ポンドの収入を持つ通信事業者を生み出すことになる。バージンメディアの動画サービスやギガビット級のブロードバンドネットワークとO2の5Gモバイルサービスを組み合わせることで、消費者は、最高品質の顧客体験を楽しむことができるとしている。そして、ジョイントベンチャーは、完全な融合サービスプロバイダーとして、より活発な市場競争をもたらし、消費者の選択肢を広げるとしている。
報道発表の概要は以下のとおり。
＊50対50のジョイントベンチャーが、バージンメディア（英国のブロードバンド事業者）とO2（英国のモバイル事業者）を統合する。
＊両社の組合せは、バージンメディアのギガビット級のネットワークの拡充とO2の5Gモバイル展開を推進することで、英国において、より強力な固定・モバイルの競争者を生み出す。
＊この完全な融合プラットフォームは顧客を第一とし、英国において今後5年間で100億ポンドを投資することで、変化するデジタル環境においてイノベーションを起こす。
＊ジョイントベンチャーは、正味現在価値ベースで62億ポンドと評価される大きなシナジー効果をもたらす。
＊総企業価値ベースで、O2事業は127億ポンド、バージンメディアは187億ポンドの事業価値がある。
＊契約は、2021年中頃に完了することを見込んでいる（規制当局の承認が必要）。
＊テレフォニカのホセ・マリア・アルバレスパジェテCEOは、「O2のナンバー1のモバイルビジネスとバージンメディアの超高速ブロードバンドネットワーク及びエンターテイメントサービスを組み合わせることで、同JVは英国のゲームチェンジャーとなる。英国のデジタルインフラストラクチャに投資することで、数百万の消費者、企業、公共部門の顧客により多くの選択肢と価値を提供することのできる、規模と財務力に優れた強力な競争者となる。」とコメントした。
＊リバティグローバルのマイク・フライズCEOは、「バージンメディアとO2の統合は、コンバージェンスの未来である。我々は英国市場に従事しており、政府のデジタル及びコネクティビティの目標を支援している」とコメントした。
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