アジト・パイ連邦通信委員会(FCC)委員長は、4月1日、電気通信事業主要各社の代表と通信ネットワークの状況について協議した。各社からは、全般的な需要が増え、使用量の多い時間帯が郊外や都市周辺、住宅地で日中に移っているとの報告があったという。また、ここ数週間の使用量は、移動通信ネットワークで10~20%、固定回線ネットワークで20~35%増えているとのこと。ただ、この増加率は、各社から報告された数値なのか、別途算出されたものなのかは不明である。通信量の増加は、テレワーク、遠隔学習、外出禁止の影響で予想されていたことで、各社とも今のところは大きな問題なく対応できている。
注目すべき点の一つは、通話量が増えていること。AT&Tは、4月1日の移動通信サービスの通話時間が平時の水曜日の平均に比べると41%増加し、一般家庭の固定電話の通話時間は57%、Wi-Fi通話時間は105%増加したと発表している。また、移動通信業界団体のCTIAは、大手移動通信事業者5社からの情報によると、3月30日のトラフィックは、音声通話時間は前週比19.3%増、同データ量は11.9%増だったとしている。
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