韓国では新型コロナウィルス拡散防止のため、位置情報を積極的に活用している。モバイルキャリア最大手のSKテレコムリアルタイムの流動人口分析ができる自社のビッグデータサービスのジオビジョンを慶尚北道(慶北)警察庁に無償で提供する方針を3月23日に発表。慶北警察庁がコロナ対策として積極的なICT活用を決定したことで今回の協力が実現。ジオビジョンのビッグデータは3月9日から試験的に慶北警察庁に提供され、警察のピンポイント巡察に活用されてきた。その成果から、今回は慶北地域全体のビッグデータに対象を拡大。コロナ拡散の公式収束宣言が出されるまでデータ提供は続けられる予定で、SKテレコムと警察庁はこの取り組みをすべての警察署に拡大する方向で協議中。
ジオビジョンは携帯電話と基地局間の通信データを基に商圏分析や人口統計作成等の多くの分野で活用されている。全国の流動人口を5分刻みで確認できる国内唯一のサービスである。SKテレコムが自主開発したビッグデータ分析プラットフォーム「GIRAF」を通じて60TBの膨大なビッグデータを5分刻みで分析して視覚化作業まで一貫して行い顧客に提供する。
韓国・市場に関する詳しい情報はこちらへ