通信キャリア3社(SKテレコム、KT、LG U+)の2019年度決算が出そろった。2019年度は特に5G開始初年度決算として注目された。各社の5G加入者のARPUは既存加入者の1.5倍以上で移動通信ビジネス売上に寄与した。各社のメディア事業も着実に成長した。その一方で、5Gインフラ投資とマーケティング費用が営業利益減の主な要因となった。2020年は5Gの安定的成長による業績V字回復を狙うという点で3社とも共通している。
モバイルキャリア最大手SKテレコムの2019年決算内容は、連結基準の売り上げは前年比5.2%増の17兆7,347億ウォン、営業利益は前年比7.6%減の1兆1,100億ウォン。メディアやセキュリティといった新ビジネス分野が成長する一方、5Gの周波数費用を含めネットワーク投資が営業利益減に響いた。なお、MNOビジネスのみの業績で見ると、端末補助金に代わる通信料金25%割引加入者増の影響で売上・利益両方のマイナス幅が増える。SKテレコムの業績発表と同時に、今後はメディア、コマース、セキュリティ分野のいわゆる新ビジネス分野系列企業を上場する計画も公式化された。4月末にCATV大手Tbroadと合併するSKブロードバンド(固定通信、IPTV)の上場に既に注目が集まっている。
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