ロンドン警視庁は1月24日、ライブ顔認証(LFR: Live Facial Recognition)技術をロンドンの特定の場所で運用を始めたことを発表した。ライブ顔認証技術は、NECの技術を使用している。カメラの配備は、重罪犯が紛れ込んでいると情報機関が考える特定の場所が対象となり、捜索対象の個人、指名手配人物からなる「ウォッチリスト」が使用される。また、カメラは通行人をスキャンするためにごく限られた場所に設置され、カメラには明確な標識が付けられ、警察が取組みに関するリーフレットも配布する。同技術は独立したシステムであり、CCTV、ボディカメラ、ANPR(自動車ナンバープレート自動読取機)などのいかなる画像システムともリンクしていないという。ロンドン警視庁は、顔認証の導入により警察は「あの人は探している人物かもしれない」といった「迅速な」提案を得ることができるが、その人とやりとりするかどうかはシステムではなく、警官自身が決定することであり、システムの導入は従来の取締法を変えるものではないとしている。
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