モバイルキャリアと提携して病院敷地内に5Gネットワークを構築して新サービスを導入する計画の発表が相次いでいる。5G商用化以降、キャリア3社がそれぞれ大手病院と提携して5G活用スマート病院構築に乗り出しており、9月後半はLG U+とKTの計画が発表された。LG U+はウルジ財団と組んで、2021年3月開院予定の議政府(ウィジョンブ)ウルジ大病院で5GとAI活用のサービス提供をする計画。AI音声録音による医療記録情報化、VR看護実習、IoT基盤の危険薬品位置及び移動経路管理等のサービスを導入する。隔離病棟患者の面会時の360度面会、動作が難しい患者向けの仮想現実ヒーリング、睡眠を促進し空気質をチェックするIoT病室なども導入する。今後はAIアルゴリズム、ビッグデータ、ロボットサービス、ウェアラブルデバイスを高度化しながら医療現場で積極的に活用していく方針。
KTはサムスンソウル病院と組んで、サムスンソウル病院イルウォン駅キャンパスと陽子線治療センター、がん病院に5Gネットワークを構築する。陽子線治療情報に対する医療スタッフのリアルタイム治療計画確認、医療スタッフによるデジタル病理データのリアルタイム判読、手術教育及び共同診察などのサービスを開発する。これまでキャリアから発表された5G活用スマート病院構築計画は施設利用での活用が主体であったが、KTは診療などの医療サービスでの5G活用まで踏み込んでいることが特徴。
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