2019.08.09
【EU】欧州委員会、反トラスト法違反の疑いでアマゾンを調査
欧州委員会は7月17日、反トラスト法違反の可能性があるとして、アマゾンに対する正式調査を開始したと発表した。マルグレーテ・ベステアー競争政策担当委員は今回の調査について、「EU競争規則が順守されているかを評価するために、アマゾンのビジネス慣行と、オンライン市場であると同時に小売業者でもある同社の二重の役割について詳細に調査することにした」と説明。以下の2点に焦点を当てて調査を実施すると述べた。
*マーケットプレイス上の出品者から収集した機密データの分析・使用に関するアマゾン
と出品者間の合意内容について。特に、アマゾンによる出品者データの分析・使用が競
争に与える影響について
*アマゾンによる出品者データの分析・使用が、出品者のショッピングカート(BuyBox)
獲得に与える影響について(注)
(注)マーケットプレイスでは、ショッピングカートを獲得した出品者の商品が優先的に販売される。ショッピングカート獲得には条件があり、出品者はプロで、かつ一定のパフォーマンスを維持している必要がある。