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ICTワールドニュース

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2019.06.24

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  • ドイツ

【ドイツ】5G周波数オークション終了、第4の通信事業者が誕生へ

連邦ネットワーク庁は6月12日、3月19日に開始された5G向け周波数オークションが終了したと発表した。既存通信事業者のドイツ・テレコム、ボーダフォン、テレフォニカ・ドイツに加え、1&1ドリリッシュが周波数を獲得したことで、第4の通信事業者が誕生する運びとなった。オークションの対象となったのは2GHz帯と3.6 GHz帯で、合計420MHz幅が41ブロックに分けられ、各ブロックの最低入札額は170万~500万EUR(約2億~6億円)に設定された。オークションの落札総額は65億4,965万EUR。落札結果は以下のとおりである。

≪2GHz帯≫
*ドイツ・テレコム:40MHz幅、8億5,152万EUR
*ボーダフォン:40MHz幅、8億650万EUR
*テレフォニカ・ドイツ:20MHz幅、3億8,110万EUR
*1&1ドリリッシュ:20MHz幅、3億3,499万EUR
≪3.6GHz帯≫
*ドイツ・テレコム:90MHz幅、13億2,342万EUR
*ボーダフォン:90MHz幅、10億7,318万EUR
*テレフォニカ・ドイツ:70MHz幅、10億4,372万EUR
*1&1ドリリッシュ:50MHz幅、7億3,519万EUR

なお、総額21億7,494万EURと最多額を投じたドイツ・テレコムは、入札価格の高さを指摘し、今回のオークション結果には後味の悪さを感じるとのコメントを発表している。同社取締役会メンバーであるDirk Wossner氏によれば、ドイツの周波数価格は他国よりも遥かに高額。通信事業者はネットワークを拡大するための資金難に直面しているが、5G周波数オークションでの多額の出費により、同国におけるネットワーク展開はさらに後退したという。同氏は、今回のオークション収益額でモバイル基地局約5万局を新たに構築し、多くの空白地帯を解消できたはずだとしている。

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