通信大手テレフォニカ・ドイツ、通信機器メーカーのエリクソンそして自動車メーカーのメルセデスベンツは6月17日、自動車生産用5G網構築で提携したことを発表。世界初の取組みとされる。これは2万平方メートル以上の場所で5G網を活用するイノベーション・プロジェクトの一環であり、ドイツ・ジンデルフィンゲンにあるメルセデスベンツの次世代工場「ファクトリー56」内で実際に運用されているスマートカー生産工程にて実施し、ここで得た経験を将来的には他の工場でも応用されることが期待されている。
5G能力を十分に発揮するためにプライベートインフラを構築することは、将来的なスマート生産においても重要になると見込まれている。製造ラインにおけるデータリンクや製品トラッキングなどの新機能を導入することにより既存の生産工程の最適化が可能となる他、製造に関する機密データを第三者と共有しないですむ点や、次世代自動車の様々な走行テストシナリオに必要とされる莫大なデータ量を迅速に処理することが可能となる点などが長所として挙げられている。世界最先端のインテリジェントな自動車生産設備が整っている「ファクトリー56」は、適応力が高く、環境へ配慮し、そしてインダストリー4.0対応可能となっており、また、同工場内の組立ライン設備やマテリアルハンドリング技術は、IoTに対応するため、5Gスモールセル屋内アンテナおよびセントラル5Gハブを装備しているという。
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