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フィンランド通信機器大手ノキアは6月3日、同社が世界の通信事業者から獲得した商用5G契約数が42件となり、これまで発表のあった他のベンダーと比較して世界最多となったことを発表。その内、既に発表した22件の受注先はT-モバイル、テリア、ソフトバンクなどの世界の大手通信企業である。これらの契約数に、さらにトライアルやデモを加えると、現時点で合計100件以上の5Gに関する取引が実施されたことになるという。また、今年の3月末に30件目の5G契約獲得以降は、平均毎週1件の割合で大型受注が続いているなど勢いを増している。

同社はその強みについて、4G事業の既存顧客との良好な信頼関係が5G契約にも反映されているとする他、業界では珍しい独自のエンドツーエンドの5G関連技術および製品のポートフォリオを取り揃えていることが様々な企業に対する実質的な5Gの提供を可能にしていると指摘している。初期の段階では北米、韓国および欧州における5G展開が大々的に報じられてきたが、ノキアは今後数カ月中にも、インドやラテンアメリカなどの新興国や地域における事業者との5G計画の発表を予定しているという。