FCCは6月3日、28GHz帯及び24GHz帯周波数オークションの結果を公表した。2つのオークションの落札総額は30億ドル足らずで、落札額が多かったのはAT&T、ベライゾン、T-モバイルの3社だった。ベライゾンは28GHz帯オークションで5億5,000万ドルを投じており、落札した周波数は企業買収を通じて既に所有する30億ドル相当の周波数免許における差分を埋めるために用いられると見られている。AT&Tは24GHz帯オークションでの落札総額が9億8,300万ドル、T-モバイルは同8億300万ドルだった。その他、USセルラーは28GHz帯オークションで1億2,900万ドル、24GHz帯オークションで1億2,700万ドル相当の周波数免許を落札した。
米国での5Gネットワーク構築はまだ初期段階にあるが、建設作業を進める一部企業は既にアンテナ・システムが見苦しいとする住民からの反対に見舞われている。また、24GHz帯に隣接する帯域で気象予測等を行う既存ユーザからは、悪天候を予測するために使われる衛星の帯域とあまりに近接する場合があるという懸念も寄せられている。次回ミリ波帯オークションは、12月10日から実施される予定である。
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