[HTML]
H1

ICTワールドニュース

コンテンツ

研究員が日々収集・作成する情報の中から、現在日本での関心度が高いと考えられる、米・欧・アジアをはじめとした世界の主要なICT関連ニュースをセレクトして定期的にホームページに掲載していきます。

お知らせカテゴリー表示
国名等選択
お知らせ年度表示
掲載年選択
お知らせ表示

2019.06.05

  • ICTワールドニュース
  • 中国

【中国】第3回世界知能大会閉幕、投資予定額1,082億元の126の協力プロジェクト署名

天津市で開催されていた第3回世界知能大会が5月18日、閉幕した。大会期間中、投資予定額1,082億2,000万元(約1兆7,254億円)に及ぶ126の協力プロジェクトが署名された。また、大会期間中、中国次世代AI発展戦略研究院は「中国次世代AI科学技術産業発展報告(2019)」、「中国次世代AI科学技術産業地域競争力評価指数(2019)」を発表。それによると、2019年2月末現在、中国のAI企業数は745社で、世界全体の21.67%を占め、世界2位。企業の設立時期は2010~2016年に集中、北京市、広東省、上海市、浙江省がAI企業の最も集中する地域となっている。 

中国AI企業のうちアプリケーションレイヤー企業の割合は75.2%で、18のアプリケーション分野に広く分布している。企業のコア技術の中では、ビッグデータ・クラウドコンピューティング関連の割合(21.3%)が最も高く、以下、マシンラーニング・レコメンデーション(17.2%)、言語識別・自然言語処理(9.4%)、顔認証・歩容認証・表情認識(8.6%)の順となっている。特許出願数について、中国は28万超と世界一、中国、米国、日本の3か国合計で世界の80%を超える。基礎レイヤーは米国が主導、技術レイヤーは中国と米国が二強体制で、アプリケーションレイヤーは中国が特許のシェアでリードしている。2018年、資金調達を行った(中国の)企業数は577社で、資金調達総額は対前年比104%増の3,832億2,200万元(約6兆1,098億円)と世界一となっている。中国のAIに関連する大学は94、大学以外の研究機関は75、産業連盟は117存在、163のAI産業パーク及び地方政府が、259のAI関連政策を発表している。 

一方、中国AI企業の中核的人材の24.2%が留学経験を有し、19.8%が外国企業での就業経験を有する。企業の技術導入・付与の割合はそれぞれ31%と69%で、資金調達・投資の割合はそれぞれ44.1%と55.8%となっている。騰訊(テンセント)、百度(バイドゥ)、阿里巴巴(アリババ)、科大訊飛(iFLYTEK)、商湯科技(SenseTime)等プラットフォーム企業は、主要な技術付与者と人材供給者というだけではなく、重要な投資家でもある。

中国・市場に関する詳しい情報はこちらへ