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2019.05.13

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  • 米国

【米国】ベライゾン、5Gサービス提供する20都市を追加発表

ベライゾンは以前、年内に30以上の都市で5Gサービスを提供する方針を発表していたところ、4月25日、そのうち20都市の名前を特定した。これらは、既にサービスを開始しているシカゴ、ミネアポリスに追加するもの。年内にミリ波帯を使った「5G Ultra Wideband」サービスの提供を開始する20都市は、アトランタ、ボストン、シャーロット、シンシナティ、クリーブランド、コロンバス、ダラス、デモイン、デンバー、デトロイト、ヒューストン、インディアナポリス、カンザスシティ、リトルロック、メンフィス、フェニックス、プロビデンス、サンディエゴ、ソルトレイクシティ、ワシントンDC。また、今年後半には、さらに5Gサービスを提供する都市を明らかにするという。

ベライゾンは、また、4月25日からはサムスン製「Galaxy S10 5G」の事前注文受け付けも開始する。この端末は、5月16日から店頭で販売される予定で、一括購入の場合、256GBの端末価格は1,299.99ドル。ただし、ベライゾンは今回、既存電話端末の下取りで最大450ドルを提供。また、ベライゾンへの電話会社乗換え、分割プランでの端末購入、定額プランへの加入といった条件を満たす場合、200ドルのプリペイドカードも提供するという。ベライゾンは、さらに、「5G Ultra Wideband」へのアクセス料となる月10ドルの上乗せ料金を当面は徴収しない方針も明らかにしている。(注)
シカゴで提供されているミリ波帯利用の同社5Gサービスは、超高速ではあるものの、信号を見つけるのが極めて困難で、使い勝手は芳しくないという意見もあるなか、T-モバイルのネヴィル・レイCTOは4月22日、「ミリ波帯周波数は、通信速度・容量の面で大きな可能性を持っているが、基地局からの通信可能距離は短く、遮蔽物も全く透過できない」と指摘。ミリ波帯を使う5Gサービスは、人口密度が高い都市部の5Gホットスポット以上に拡大することはないだろうとの見解を示した。これに対して、ベライゾンのハンス・ベストバーグCEOは、その翌日、「この帯域は(広い)カバレッジ範囲のための帯域ではないことに留意する必要がある」と述べている。

(注)ベライゾンは、5Gサービス加入に際して、一定の既存定額プランに月10ドルを上乗せする料金プランを提供。サービス開始当初は、この月10ドルを3か月無料とするプロモーションを実施していたが、今回のベライゾン報道発表資料では、この「3か月」という限定は記載されていない。

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