米国のケーブルテレビ最大手コムキャストは、バージニア州アーリントンに本社を置くブルーベクターの買収を発表した。買収額は公表されていない。ブルーベクターは、2年前にノースロップ・グラマンからスピンオフした会社で、人工知能(AI)と機械学習を使ったサイバーセキュリティのサービスを企業・政府省庁に提供している。ブルーベクターの新CEOには、サイバーセキュリティ分野のベテラン・エンジニアで、下院国土安全保障委員会スタッフの経験も持つエリック・マラウォー氏が就任する。同氏は、2017年からコムキャストのAI・データ戦略を指揮している。ブルーベクター創業者で、CEOだったクリス・ラブジョイ氏は、コムキャストと買収後のブルーベクターのアドバイザー兼コンサルタントとして残る。ブルーベクターは、独自技術を用いて、広範かつ高度なサイバー脅威を発見・分析し、対策を取っており、顧客名は明らかにしていないが、2018年11月には、政府省庁と数百万ドル規模の契約を結んだことを発表している。
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