移動通信最大手SKテレコムが、固定通信子会社SKブロードバンドとCATV業界第2位Tbroadとの合併計画を2月後半に公式宣言した。合併推進のためSKテレコムはTbroad筆頭株主のテグァン産業とMoUを締結。合併によりコンテンツ投資を増やし革新的なプラットフォームを提供してメディア市場の成長をけん引していく方針。また、国内外からの投資誘致も積極的に行う。
具体的な取引条件は今後の協議で詰め、政府の認可を得られ次第統合法人を設立する。2018年6月末時点でTbroadのCATV加入者数は314万人、SKブロードバンドのIPTV加入者数は454万人。一週間前に総合通信キャリアLG U+がCATV最大手CJハローの買収を発表したばかり。SKテレコムは3年前にCJハローの買収を試みたが当時は公正競争の制限性を理由に公正取引委員会に却下されており、再挑戦となる。両グループの合併が実現すれば、有料メディア市場ではIPTVと衛星放送を保有する総合通信最大手KTに次いで、それぞれ23～24％のシェアで2位を争う勢力となる。KTもCATV大手の買収を模索していることが盛んに報じられている。2019年の韓国ICT分野では通信キャリアを中心とした大型メディア再編の行方から目が離せない。
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