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ICTワールドニュース

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2019.02.25

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  • 米国

【米国】トランプ大統領、人工知能(AI)技術推進する大統領命令に署名


トランプ大統領は、2月11日、人工知能(AI)技術を推進する大統領命令に署名した。トランプ大統領は、声明で、「AIにおける米国のリーダーシップを維持することは、米国の経済及び安全保障にとって極めて重要だ」としている。同命令は、AIプログラムを優先化し、予算を割り当てるとともに、研究者や開発者がより多くの政府データにアクセスできる手段を提供するものである。同命令では、全ての連邦省庁に、それぞれの使命遂行に貢献するAIイニシアチブの開始・拡大を検討するよう指示している。また、政府機関に対して、現在米国に欠如しているAI関連の国家「規制」基準を策定することを指示している。政府関係者が報道機関に説明したところによると、この基準は、米国市民について政府が持つデータへのアクセスを拡大することで生じるプライバシー面での懸念など、AIによってもたらされるいくつかの倫理的問題に対応するものだという。

さらに、大統領命令は、米国労働者国家協議会とAI特別委員会に対して、米国労働者がAI技術を活用・開発するために必要な技能を取得することを支援する「フェローシップ及びトレーニング・プログラム」を創設することも指示している。マイケル・クラツィオス技術政策担当大統領副補佐官は、この大統領命令について、「米国の労働力を現在そして将来の仕事に備えさせるため」、AIを優先課題とすることを狙いとするとの声明を出している。

しかし、大統領命令は、具体的なタイムラインやAIについての目標は定めておらず、また、AIプログラムに対する新たな予算を連邦議会に要求する代わりに、連邦省庁により多くの資金・リソースを割り当てるよう求めている。政府関係者によると、より詳細な計画は、今後6か月の間に発表される見込である。共和党の上院商業委員会委員長のウィッカー議員は、本大統領命令が新興技術における米国のリーダーシップを維持するものと歓迎する声明を発表した。

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