総合通信キャリアLG U+が2月14日開催の理事会でCATV最大手CJハローの買収計画を明らかにした。CJ ENMからCJハローの株式50%+1株を8,000億ウォン(約800億円)で買収する。これを契機に通信キャリアによるCATV買収がさらに進むと見られており、モバイル最大手SKテレコムはCATV大手Tbroad買収、総合通信最大手KTはCATV大手D!LIVE買収に向けた動きをそれぞれ浮上させるものと見られている。通信キャリア3社はそれぞれIPTVを提供しており、KTはさらに、系列社として衛星放送スカイライフを抱えている。そのためKTは、有料放送市場シェア規制強化の動きを注視しつつ今後の出方を見定めることになりそうだ。
LG U+はCJハロー買収後は当面合併せずに経営権確保にとどめ、IPTVとは別にCATV事業を維持する計画。今後30日以内にLG U+は政府に買収承認に向けた審査を要請する。公正取引委員会と科学技術情報通信部が買収を認めれば国内初の通信キャリアのCATV買収ケースとなり、有料放送市場ではKTに次いでLG U+が二番手に躍り出る。一方、韓国CATV放送協会(KCTA)はこの日発表した声明で、①ネットワーク事業者としてのCATVの役割強化、②CATV地域事業権維持、③雇用継承及び保障の条件を強調している。
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